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ピアノコンクールのメリット、デメリット

  • 執筆者の写真: 紀子 濱田
    紀子 濱田
  • 1月5日
  • 読了時間: 5分

更新日:6月24日

久々にブログを更新しようと思ったら、

なんと1月に途中まで書いた記事が、下書きに保存されっぱなしでした😂


今6月ですが、せっかくなのでアップします💁‍♀️




私のお教室は、「コンクールをすごく勧めているわけではないが、機会があれば挑戦すべき」というスタンスです🎹


私の頃の時代は、今のようにいくつもコンクールはなく、コンクールなんて先々ピアニストになるような子が目指すもので、小学生ですでに音高受験の準備で、毎日ピアノ漬けだった私でも、

先生から「受けてみない?」と声をかけられたことはなく、私には遠い存在でした🌈


それが今は、「コンクールは音楽家を目指す人のためではなく、ピアノ学習者が気軽に受けるもの」

となっております☺️

ハードルの低いものから高いものまで様々ですので、「気軽」というのはコンクールによりますが。

時代は変わったなぁと驚くばかりです😳



講師目線として、また保護者目線(娘の経験を振り返る)からも、

コンクールのメリット、デメリットについて綴りたいと思います📝


2024年の娘のコンクールを振り返ると、

3月に先生の門下生による発表会が終え、

6月のピアリズムの発表会曲準備と並行して、

すぐにピティナという全国規模コンクールの課題曲に取り掛かりました。

ピアノの4期の時代(バロック、古典、ロマン、近現代)が学べるのが良い機会です⛪️


予選通過率は3割と、難易度高めのコンクールです🔥


地区予選が7月頭で、地区本選が7月下旬でしたので、結果が出る前から本選曲も合わせて4曲同時進行で取り組みます。


課題曲は1曲が短く、比較的易しめです。

故に、コンクール初心者が当たる壁は、

こんなにノーミスで強弱もつけて弾けているのに、なんでまだ練習し続けなきゃいけないのー😩??となります。


時代ごとに弾き方や音色を変えることができなければ予選すら通らない、ということを本人に説明しますが、

1曲をとことん極めることは、子供にとっては難しい。それに飽きてしまいます😑

なので、先生の器と指導力にかかってきます。



迎えたB級(小4以下の部)予選。

予選とは思えないレベルの高さで、目を閉じて聞いていたら、子供が弾いているとは思えない演奏ばかりでした✨


完璧に弾けているのに、なんでまだ練習しなきゃいけないの〜?と言っていた娘も、

「あの子とあの子は、他の子と音色が違ってた、凄かった。。。」とやっと、違いに気づいた様子。

それに気付いてくれただけでも大きな収穫でした🙂‍↕️


結果は当日掲示発表で、無事通過。

地区によって異なりますが、71名参加者のうち26名が通過者でした。


夏休み、塾の夏期講習も忙しくなる中、毎日昼と夜、ピアノと向き合って迎えた本選🎹


結果は残念ながら、本選通過ならず💦

掲示発表で、自分の名前がない現実を受け入れられなかったのか、娘は無言でその場から離れようとしませんでした。

駅までの帰り道、突然大泣きし始めた娘。


「私、練習が足りなかった😭」

やっとそのことに気づいてくれたか(笑)

思い切り泣いて、家着く頃にはケロッとしていました😆


コンクールは過程に意味があり、

心の成長、そして、あとからついて来るのが結果です。


地区によって異なりますが、

この日は、地区本選80名の参加者のうち、全国大会へ進めたのは3名でした。


落ち込んでいる暇はなく4日後に別のコンクールの予選を控えていました。

全国規模でない小さなコンクールで、自由曲で勝負でき、本選で順位が決まるもの。


予選ではピティナ本選で弾いた2曲を演奏し、無事通過。

本選は11月。すぐに新曲に取り掛かり、時間をかけて難曲に挑みました🎼


コンクールは、親と子供と先生の3人4脚🏃‍♀️

親も子供もモチベーションを維持するのが大変で、

何のためにやってるんだっけ?と親子共々、わからなくなる時があると思います。



趣味であっても、ピアノと真摯に向き合うことは、

教育の一環として重要な役割を果たしていること、教育という垣根を超えて得られるものがある、と私は考えますが、

その理解を得るのは、容易ではないことも知っています😌



一筋縄では行かなかった、11月本選までの道のり。

結果は、

1位該当者なし、3位を受賞することができました🎖️


タイトルに戻ります📝

コンクールのメリット、デメリット


👿デメリットからまとめると、


①普段の基礎テキスト教材が進まない

(チェルニー、プレインヴェンション、ソナチネが基礎テキストですが、全てストップしてしまった)


②親はレッスンと練習には立ち会うが、子供に口出しはしないというポジションを保つのが難しい

(親はレッスン内容を全てメモするか、動画を撮り、子供にそのメモを見せるか動画を見せ、練習中は口出ししないのが望ましい)


③本番直前は週3くらいでレッスンが入るので他の習い事との調整が大変

(娘の先生の場合は、その分翌月レッスンを減らし、お月謝は変わらないようにして下さいました)


子供にとってのデメリットは①くらいで、他はデメリットというより、保護者の心境ですね🫶


👼メリットをまとめると、


①圧倒的に上達する

(1曲をとことん追求するので、曲の時代背景や作曲家の意図を理解し、自然と音色が変わる)


②メンタルが強くなる

(ここぞと勝負しなきゃいけない時に勝負できる体質になる)


③達成感

(努力が結果につながることの実体験は貴重であり、努力というワードのハードルが下がる)


メリットはピアノ以外で活かされることが多いように感じます💪


しかし音楽は、順位や点数をつけるものではないので、コンクールとの向き合い方は注意も必要です⚠️


賞を取ることだけを目的にしないこと、

限られた期間内で全力で取り組むこと、


この2つをブレずに持っていれば、コンクールを受けることは、

有意義な時間と経験につながると思います🌟





 
 
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